甘美で残酷なグリム童話~ラプンツェル~(河東ますみ版)
河東ますみ
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笠倉出版社
魔女との契約によって親からも引き離され、出入り口も無い高い塔に一人住んでいる少女・ラプンツェル。塔の下まで髪を垂らし、魔女を迎え入れるだけの毎日だったが、ある日塔の上に見知らぬ人物が昇ってくる。初めて出会った男は、この国の王子、レオンと名乗りラプンツェルをこの塔から連れ出し、后として迎える約束をする。脱出の準備を進めながら、毎晩の逢瀬を重ねるうちに、ラプンツェルは王子の子を身ごもり、それが魔女にばれてしまい塔から追放されてしまう。それを知らぬ王子はいつもの様にラプンツェルに会いに行くと、待ち伏せをしていた魔女に襲われ、両目の視力を失ってしまう。そこで語られる魔女の本当の目的とは…。